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怪奇観測所 Center for Gothic Phenomena

海外の怪奇な話、都市伝説、オカルト話を翻訳してみる。(This website includes English translations of Japanese urban legends, scary tales and strange stories.)

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フーファイター(その2)

戦後のロバートソン委員会では、フーファイターの報告記録について言及し、その振る舞いや動きは攻撃的ではないようであり、セントエルモの火のような静電気現象、電磁的現象あるいは単に氷の結晶の光が反射したものではないかと述べている。委員会報告書には、1943年~1945年に「空飛ぶ円盤」という言葉が一般に流布していたなら、こうした物体は「空飛ぶ円盤」と呼ばれていただろうと書かれている。
1941年9月のインド洋で目撃された物は、後に報告されるフーファイターに似ている。
フーファイターについては世界中で何度も報告されている。以下にいくつか例を挙げよう。S.S. Pułaski号(イギリス軍部隊を輸送していたポーランドの商船)の甲板で、二人の水夫が「月の半分くらいの大きさの、緑色の光を放つ奇妙な球体が現れた」と報告した。彼らは英軍将校に報告し、この将校も彼らと一緒に1時間以上この物体を見ていた。
イギリス空軍のCharles R. Bastienは、ベルギー・オランダ上空でのフーファイターとの遭遇について報告している。この遭遇は、最初期のものの一つである。彼は、「霧のような光が二つあり、高速で飛び、時に急激に方向を変えた」と述べている。任務報告時に彼がこれについて報告すると、情報部員はイギリス空軍の2機の夜間戦闘機が同じものについて報告していると述べ、この事件はのちにイギリスの新聞でも取り上げられた。
米空軍のパイロットだったDuane Adamsは、まぶしい光が30分にわたって飛行機を追跡してきて、突然、急上昇したかと思うと空に消えたと述べた。彼はこの体験について何度も語っている。彼はこうした光に二度遭遇しており、どちらも夜の南太平洋での出来事であった。目撃したのは彼だけでなく、飛行機の乗員は皆、目撃している。一度目の遭遇は、第2次大戦のすぐ後に起こり、AdamsはB-25爆撃機を操縦していた。2度目は1960年代の初期で、AdamsはKC-135空中給油機を操縦していた。



説明仮説
作 家のRenato Vescoは、フーファイターはナチスドイツの秘密兵器であると、その著書『UFOを迎撃せよ』の中で主張した。戦時に言われていた話を蘇らせたわけであ る。彼の主張は、1994年の『人間が製造したUFO:50年間の秘匿』という改訂版にも再掲されている。Vescoは、フーファイターは、地上から打ち 上げられたジェット推進の自動追尾式機雷の一種であり、「フォイヤーバル(ドイツ語で、火の玉の意味)」という名を持つと主張した。この機雷は特殊SS部隊 が操縦し、外観は亀の甲羅に似ていた。胴体の周りを回転花火のように回転するガス噴射によって飛行した。機雷の中の小型のクライストロン管とガス噴射に よって、フーファイターの特徴である、輝く球体を作ることができた。簡単な衝突回避システムによって機雷が他の飛行物体に衝突するのを防ぐことができ、内 蔵された検知装置によって、攻撃された場合にはすばやく退避するように設計された。Vescoによると、「火の玉」の目的は、二つあった。爆撃機の編隊の 中にこの奇妙な物体が突入すれば、爆撃機のパイロットは注意をひかれるだろうし、動揺するだろう(実際そうなった)。また、Vescoによれば、機雷は攻 撃能力も備えていた。クライストロン管からの静電放電は、爆撃機のエンジンの発火装置に干渉し、飛行機を墜落させる効果があったと、Vescoは述べる。火の 玉は無人飛行機であるという主張を裏付ける確かな証拠はないが、この説に賛同する航空機やUFOの研究家は存在し、ナチスの秘密兵器について特集した、最 近のテレビドキュメンタリー番組でも、この説について取り上げている。
飛行機の翼からの放電(セントエルモの火の一種)という説もある。飛行機の翼端から放電が起こることは知られている。
フーファイターに関する描写・説明の一部は、球電(ボール・ライトニング)によく似ている。
1945 年の4月に、米海軍は夜間部隊の飛行士が体験した錯覚について実験を開始した。これによって、米海軍医務局(BUMED)プロジェクトX-148-AV- 4-3が始められた。このプロジェクトは、さまざまな異常現象が夜間機の飛行士によって報告されたため開始されたのだが、飛行士が体験する目まいに関する 研究の先駆けとなった。このプロジェクトの、主要な飛行士心理学者であったEdgar Vinacke博士は、飛行士が体験する目まいの疫学について事例を収集し、体系的に理解する必要があると、次のようにまとめている。
「パイロッ トは、失見当識について十分な情報を持っておらず、当然の結果として、不十分かつ不正確な、未整理の情報を大量に与えられることになる。こ うした情報の大部分は、自身の体験から得られるものであるが、自身の体験によって、先輩や仲間の飛行士などから得た、『めまい』に関する情報を補完し、 強化することになる。火の玉に関する体験談・噂話が実務上の必要性とあいまって、ある種の概念を生み出し、この概念は、ミステリーの要素を獲得することに なる。『めまい』に関する限り、知られているのはごく限定的な事実だけであるが、大変な危険として認識されている。パイロットたちは、人間行動の観察に は熟練していないため、たいていの場合、自身の感覚についても非常にあいまいにしか理解できていない。したがって、他の経験不足の人々と同じように、『説 明不能』の多くの出来事を、一つの用語で単純に理解しようとする。」
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