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怪奇観測所 Center for Gothic Phenomena

海外の怪奇な話、都市伝説、オカルト話を翻訳してみる。(This website includes English translations of Japanese urban legends, scary tales and strange stories.)

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古着店

町に新しい古着店がオープンし、ある女性がその店でドレスを買った。彼女はそれを着てパーティに行った。パーティの途中で、すこし気分が悪くなったが、カクテルを何杯か飲んでいたので、酔ったんだろう、ぐらいにしか考えなかった。しばらくして、友達にさよならを言って家に帰った。その夜、アパートの部屋で一人でいるときに、具合がどんどん悪くなり、朝までには彼女はトイレで死んでしまっていた。パーティドレスは着たままだった。

死体安置所での検視のとき、検察医は遺体のドレスに見覚えがあることに気づいた。何週間か前に持ち込まれた遺体が身に着けていたドレスだった。検察医はその遺体をドレスごと防腐処理し、その後で、ドレスを脱がせて、そのドレスを知り合いの古着店に売りはらったことを思い出した。

検察医は、防腐処理液がドレスにしみ込んでいたのだと気付いた。女性がドレスを買ってパーティに着て行った時、彼女は防腐処理液に身をさらしていたのだった。防腐処理液は彼女の身体にしみ込み、彼女を死に至らしめたのだった。

 

 

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石ころスープ

戦後の東欧で、大飢饉が起こった。人々は食べ物ならなんでも用心深くため込み、友人や隣人にも見つからないようにした。
そんな東欧の見知らぬ国を、3人の兵士が重い足取りで歩いていた。兵士たちは戦場から祖国へと帰る途中だった。疲れ切っていただけでなく、腹ペコだった。もう何日も食事をとっていなかった。
「今晩はごちそうを食べたいなあ」と一人目が言うと、「ベッドで眠りたいなあ」と二人目が言い、「そりゃ無理だ」と3人目が言った。
兵士たちが歩いて行くと、突然前方に村の明かりが見えた。「食べ物や寝るところが見つかるかもしれないぞ」と彼らは考えた。
村の貧しい農民たちは、よそ者が近づいてくるので恐れた。3人の兵士が道をやってくるのが分かると、村人たちは話し合った。「兵隊が3人来るぞ」「兵隊はいつも腹をすかしているが、村の者は自分たちが食べるのにも困っている。」そう言うと、村人たちは、急いで食べ物を隠した。麦は納屋の屋根裏に隠し、ニンジンは布団の中に隠し、牛乳を入れた容器は井戸の中に隠した。食べ物をすべて隠すと、兵士が来るのを待った。

つづきはこちら

母の嘆願

ある夏の夜、町で映画を見てきた夫婦が、車を家へと走らせていた。家に帰る時にいつも使う道を走っていると、道の端に女の人が立っているのに気づいた。女性は道路に転がるように出てきたかと思うと、夫婦の車に向かって、止まるように手を振った。
夫婦は車を止めて、女性の救助に向かった。女性はひどいケガをしているようで、目には涙をためていた。車で事故を起こしてしまったが、バックシートの赤ん坊を車の外に出せないでいると言った。
男は自分が行って赤ん坊を助け出すから、妻と一緒にいるようにと女性に言った。男がめちゃめちゃになった車に近づくと、バックシートで泣いている赤ん坊の声が聞こえた。男は赤ん坊がまだ生きていることに安心して、車へと走った。バックシートに入り込んで、赤ん坊を救出する。赤ん坊を持ちあげたとき、運転席と助手席で男女が死んでいるのに気づいた。男は、妻と女性が待っている場所に向かったが、その場所に着いてみると、いるのは妻だけだった。
「あの人はどうしたの?」と妻に尋ねると、「彼女は車に戻ったわよ」との答え。妻も赤ん坊が元気な様子なので安心したようだ。
男は赤ん坊を妻に預けて、女性を探しに車へと戻った。めちゃめちゃになった車の所へ再びやってくると、女性を呼んだが、答えはなかった。男が車の前に来た時、壊れたフロントガラスを通して、死んだ男女が見えた。その瞬間、男の顔は真っ青になった。助手席で死んでいる女性は夫婦の車を呼びとめた女性だった。


サイト管理者コメント:
フロリダの話らしいが、日本でもよく語られていそうな話だと思う。このタイプの話は国を問わず流布しているのかもしれない。

カマキリ(Praying mantis)

今日の夜、息子の部屋の二重窓の間にカマキリが入り込んでいるのを見つけたんです。カマキリはまだそこにいて、出ようとしていますが、どうやって逃がすのが一番いいのか迷っています。7歳の息子はとても興奮していました。カマキリと一緒に夜を過ごしたからではなく、息子はカマキリが絶対に死なないようにしなければと必死だったのです。息子はカマキリはとても良い虫であり、ママの庭にとって有益で、カマキリを殺すのは違法であると思っています。息子は、カマキリを殺すと罰金をたくさん支払わねばならないと考えているようです。
息子がそんなことを言うので驚きました。私や夫はそんなことを言った覚えはないからです。でも私もそういう話を昔聞いたような気がしました。今日の夜、カマキリの写真をフェイスブックに投稿したところ、ニュージャージーに住んでいる友達が、「おや、1000ドル虫(Thousand Dollar Bug)だね」といいました。彼によると、自分が子どもだった時にはカマキリを殺すのは違法であり、カマキリを殺せば1000ドルの罰金を支払わねばならなかったとのことです。
実際にはこの話は本当ではなく、1950年代ごろから流布している都市伝説でした。カマキリを殺すのが、アメリカで違法であったことはありません。

陶器の人形

裕福で、幸せな暮らしを送っている10代の女の子と母親が一緒に店で買い物をしていた。女の子はきれいな陶器の人形を見つけ、自分のコレクションに加えたいと思った。彼女は母親にねだり、人形を買ってもらった。
少女は家に戻るとすぐに、人形を取り出し、ベッドの上の棚に置いた。そうしてから友達と一緒にまた出かけて行った。家に戻ってきたときには遅い時間になっており、彼女はへとへとに疲れていた。自分の部屋に行き、パジャマを着て、バサンとベッドに身をなげた。
翌朝目覚めると、ベッドの横のランプにメモが付いていた。母親からの伝言で、両親は二人とも来週の日曜日まで外出して帰らないとのことだった。あくびをすると、頬が痛むのに気づいたが、気にしなかった。着替えて学校へ向かった。
数日が過ぎて、ある朝目覚めると頬が激しく痛んだ。ちょっと調べようと思って、まずベッドから降りて服をあれこれと選んだ。服を決めると、全身が映る大きな鏡の前に行ったが、すると頬に大きな醜いこぶができているのに気づいた。
彼女はニキビだと思ってそれをつぶそうとした。すると何かが中で動くのを感じた。突然、無数のクモがこぶを破って這い出てきた。彼女は悲鳴を上げたが、大きな家の中にはだれもいず、だれも彼女の声を聞く者はいない。彼女はクモをつぶしたが、クモは無数にいてきりがない。結局、彼女はクモにかまれてその毒で死んでしまった。
どうやら彼女が買った陶器の人形の中にクモの巣があったようだ。

ttp://www.halloween-website.com/doll.htm

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